介護施設というと、通常駅から離れた場所や、市街地ではない緑豊かなエリアに作られることが少なくない。広大な敷地と静かな環境は、過ごす人に安らぎをもたらすため、むしろそちらの方が需要があるといえる。
とはいえ、駅近の介護施設も存在はしている。あまり駅近の介護施設というと、イメージが沸かないこともあり、多くの人はメリットを考えたことがないだろう。実際、介護士や利用者の家族にとって、駅近は大きなメリットがある。
介護士の場合、駅近に介護施設があることで、通勤がしやすいのはもちろん、自身への負担も軽減することができる。車での通勤の場合、渋滞に巻き込まれたり、場合によっては思わぬ事故に遭遇してしまう可能性がある。特に、夜勤勤務がある介護士の場合、疲れて眠くなったりするケースもあるため、注意が必要だ。
それに比べて、電車通勤の場合、電車に乗ればそのまま身を任せていれば良いため、気が楽である。読書をしたり、仮眠をしたりと、電車内での時間を有意義に使うことができる。電車内が自分にとって居心地良い場所になれば、仕事とプライベートを切り替えてくれるスイッチにもなるだろう。
また、利用者の家族にとってもメリットは大きい。高齢者が介護施設に入ると、家族との距離が遠のいてしまいがちだが、駅近のエリアにあれば、家族も難なく通いつめることができる。さらに、基本的に駅周辺は、商店街や商業施設が隣接しているケースが多い。そのため、利用者が帰りに買い物をして帰ることができ、都合が良いといえるだろう。
《関連リンク|介護で働くなら、ゼッタイ駅近。》